能舞台を模した松羽目物の大曲で、獅子が我が子を断崖から 突き落とす試練を取り上げた演目である。
ある日、日本の仏僧が、天竺清涼山の石橋を渡ろうとすると、 修行が未熟なものには渡れないと咎められる。
そこに、狂言師の右近と左近が獅子頭を持って現れ、この橋の謂れを語る。
次に、この清涼山に、浄土宗の坊主と日蓮宗の門徒が登場。 異なる宗旨をめぐって争っていると、恐ろしい物音と共に白毛の親獅子と 赤毛の子獅子が登場し、頭を振り回し、親子の「試練と情」を演じる。
本年の山車では、白毛の親獅子のみを飾った。 |
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歌舞伎舞踊のひとつ。
海女の松風が「在原行平」の形見の烏帽子狩衣を着て、 恋人を偲ぶ姿を飾る。 |
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