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正月、曾我五郎時致は父の仇である

工藤祐経の顔を思い浮かべながら身の丈ほどもある矢尻を研いでいる。

 

そこに、大薩摩主膳太夫が年始の挨拶に来て、

お年玉にと宝船の絵を置いて帰る。

五郎は、砥石を枕にし、その下に宝船の絵を敷いて寝る。

すると、夢に出てきたのは兄の十郎祐成。

祐経の館に捕らえられているのだ。

五郎はびっくりして飛び起きると、大太刀を取り、身支度をする。

 

今年の演題では、矢尻を手にし、

今にも飛び出さんと逸る五郎時致の姿を飾る。

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狂言の舞台「棒縛り」より。

 

主人、松兵衛は自分が留守にする際、

太郎冠者、次郎冠者が棒術にこっているのを聞き、

技を見せて欲しいといって次郎冠者を棒に縛り、

太郎冠者を後手に縛る。

 

しかし、太郎冠者・次郎冠者が不自由な両手を使って

面白おかしく踊りながら酒を盗み飲むという作品。

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