市川家由縁の歌舞伎十八番に列せられる演目で、 原題「雷神不動北山桜」の三段目の演目である。
鳴神上人は、寺院建立を約束に 皇子誕生の祈祷を行い、これを成功させる。
しかし、時の天皇が約束を破ったために、呪術を用いて、 雨降らしの竜神を滝つぼに封印させてしまう。 これにより、国中が干ばつに襲われ、民百姓が困ると、 天皇は女色で上人の呪術を破ろうと、 内裏一の美人・雲の絶間姫を上人の元に送り込む。
雲の絶間姫の、手練主管に上人は思わずその身体に触れ、 ついに戒律を犯すばかりか、酒に酔いつぶれ、眠ってしまう。 姫により、滝つぼより放たれた竜神により、大雨が降る。
だまされたと悟った上人は烈火のごとく怒り出し、 髪は逆立ち衣装は炎の模様になり、雷神「鳴神」になり、姫を追う。
この山車では、怒り狂った「鳴神」が経文を破る姿を飾っている。
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享保四年、江戸南町奉行・大岡越前守は頻発する火災に備え、 江戸いろは四十八組を作った。
当時の江戸火消の本組は、二十五名で編成された火消組だった。
中でも、銀次は纏取りとして当代一といわれ、 日本一の纏取り「日本銀次」と呼ばれたと伝わっている。 |
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