歌舞伎の長唄「雨の五郎」で「廓通いの五郎」とも言われる。
曽我五郎時致が、仇である工藤祐経を油断させるため、
金糸・銀糸の蝶の模様の着付けで、
化粧坂の少将の許へ通うという物語。
白地の着物に色とりどりの鮮やかな刺繍を施し青の番傘をかざす、
華やかな場面を飾る。
曽我五郎の仇討ちを手伝い、恋文の入った文箱を運ぶ
禿(かむろ)の場面を飾る。