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「志ばらく」−俗に歌舞伎十八番の内と呼ばれる、

成田屋(市川家)十八番のお家芸でも最も有名な演題。

 

物語の舞台は平安時代。

皇位即位をもくろむ悪党の清原武衡が、この即位に反対する

加茂次郎義綱らを捕らえ、家来の成田五郎らに命じて

義綱らを打ち首にしようとする。

 

すると、荒武者・鎌倉権五郎景政が「しばらく〜しばらく〜」の

一声と共に花道から登場し、義綱らを助けるという勧善懲悪の物語である

 

本年のさ組は、暫の舞台のクライマックス、

元禄見得と呼ばれる見得を切る鎌倉権五郎景政の姿を飾る。

 

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暫の鎌倉権五郎景政を巴御前に置き換えた「女性版の暫」。

 

物語の舞台は鎌倉時代。

将軍の座を狙う源範頼(樺冠者範頼)が、この即位に反対する

木曾次郎らを捕らえ、家来のに命じて次郎らを打ち首にしようとする。

 

すると、巴御前が「しばらく〜しばらく〜」の一声と共に花道から登場し、

木曾次郎らを助けるという勧善懲悪の物語である

 

本年の山車ではすべてを任せるという意味を持つ「天・地・人」の巻物を持って、

女暫が艶やかに舞う姿を飾る。

なお、この「襲名披露」という意味に、盛山會さ組第七代頭取と

副頭取の就任を祝っての記念の意も込められている。

 

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