2006yagumifuryu.png

watonaibeninagashi.GIF

endaikaisetsu.bmp

国姓爺合戦は、江戸時代の作家近松門左衛門の浄瑠璃作品。

 

和藤内とは、江戸初期の実在の人物で

「国姓爺鄭成功(ていせいこう)」であるといわれている。

 

明朝の臣・鄭芝龍と日本人の妻の間に生まれた和藤内は、

明朝再興のため、中国に渡る。そこで、腹違いの姉・錦祥女が

敵である韃靼に組する五常軍甘輝の妻であるという事実を知り、

甘輝を味方につけようとするが、甘輝は運悪く不在。

 

そこで錦祥女は甘輝が頼みを聞き入れたら白粉を、

聞き入れられなければ紅を流すと和藤内に告げる。

 

やがて、甘輝が帰ってくると、錦祥女は和藤内を助けることを

甘輝に懇願するが、甘輝は韃靼の王から和藤内追討の命令が

あったということと、妻の縁で味方したといったら恥辱だという考えで、

承知しなかった。

 

山車の場面は、和藤内が白粉の流れを待つ場面であるが、

結局は紅が流れてきたため、紅流しの場面といわれている。

 

ちなみに、和藤内とは、近松門左衛門が考え出した

「和でも唐でもない」との洒落であるといわれている。

 

 2006yagumimikaeshi.png

kinsyojyo.GIF

endaikaisetsu.bmp

甘輝の承諾が得られず、紅を流す錦祥女の姿。

 

この山車では、紅粉を流しているが、

実際の話では、甘輝の承諾が得られず、錦祥女は自害して、

川のせせらぎを伝って、その血が和藤内の元へ流れていったという。

                                                  backlogo.bmp

1