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新歌舞伎十八番の一つに数えられるこの「紅葉狩り」は、

謡曲や能においても演じられている。

 

信濃国戸隠に紅葉狩りを楽しみに来ていた更科姫の一行がいた。

 

同時に、鹿狩りにやって来ていたのは平維茂。

この宴の模様を発見した維茂は、供の者に様子を見てくるように命ずる。

 

しかし、なかなか様子を見せない更科姫の一行に、

維茂は自ら、近くを通り過ぎるふりをして、様子を見ようとする。

 

すると、従者の一人が維茂に声をかけ、一緒に宴会に参加しないかと問う。

誘われるままに宴に参加した維茂だったが、

激しさを増す更科姫の舞に見とれながら、次第に意識を失う。

 

その晩、夢枕に山神が立ち、戸隠山で見た更科姫が恐るべき鬼女であることを告げ、

鬼女を討つべしと、維茂に神剣「小烏丸」を授ける。

 

覚醒した維茂は、鬼女と対決。激しい攻防の末に打ち倒したのであった。

本年の山車では、神剣「小烏丸」を振るう維茂と、恐るべき力で対峙する鬼女を飾る。

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美女の一行との紅葉狩りにて意識を失った

平維茂の前に姿を現したのは、山神であった。

 

山神は、維茂に神剣を授け、戸隠山に巣くう鬼女を倒すよう命ずる。

この見返しは、維茂に神剣を授ける山神の姿を飾る。

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