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歌舞伎「菅原伝授手習鑑」の三段目、

「車引」より松王丸と梅王丸を飾る。

 

藤原時平が吉田神社の参拝の折、

舎人として松王丸を供にしてやってくる。

 

松王丸の弟、梅王丸と桜丸はそれぞれの主人を

陥れた時平の牛車に襲い掛かるが、

舎人である兄・松王丸に妨げられる場面。

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五世・尾上菊五郎が

新古演劇十種の内『羽衣』として演じた。

 

節は羽衣伝説で、白龍という若者が松の枝に

かかる羽衣を見つけることに始まる物語で、

白妙の富士が霞に浮かぶ三保の松原、

波が打ち寄せる夕凪の浜の恋物語、

吹く春風に天女の舞と、

心を揺さぶる演出がなされる物語である。

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