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碁盤忠信―(ごばんただのぶ)。

 

時は、鎌倉の初め。 

 

兄である源頼朝に謀反の疑いをかけられ

追われる身となった源義経は奥州へ逃れようと

一行と共に、奈良の吉野山に差し掛かる。

 

すると、頼朝の刺客である横河覚範の襲撃に遭い、

忠信は主君・義経の鎧を借りて義経に成り代わり、

碁盤を手にして討手を蹴散らしたという物語。

 

盛岡の山車では、この伝説が歌舞伎に取り上げられた姿を飾る。

 

市川流の荒事に仕立て、元禄時代に上演されたとあり、

明治44年には、七世松本幸四郎の襲名披露に演じられたと

伝わるものである。

 

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奥州落ちの義経を慕い、

吉野山まで供をした静御前だったが、

義経を無事に逃がすため、自ら鎌倉方の追っ手に捕まる。

 

義経の供をする、静御前の姿を飾る。

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