平清盛(たいらのきよもり)―。
平安時代末期の武将で、伊勢平氏の棟梁。 武士の台頭を押し開いた人物である。
保元元年(1156年)、後白河天皇とその父・崇徳上皇の 政的対立により開戦した保元の乱で勲功を上げ、続いて 平治元年(1159年)に起こった平治の乱では、 東国の有力武士であった源義朝を破り、 更に政治的発言力を強めた。
その結果、朝廷の主要官職を平氏一門がほぼ独占し、 福原への遷都、大和田泊の造営、300年近く停止していた 宋との交易(日宋貿易)等、国家的事業を続々に行った。
厳島の海の神を篤く信仰し、 一門に描かせた「平家納経」も有名である。
本年の山車では、騎馬姿の勇ましい武者として清盛を飾り、 その傍らには、生涯清盛を悩ませた僧兵を飾っている。
また、本年はNHK大河ドラマでも平清盛が取り上げられ、 その影響も多分に感じられた演題であった。 |
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平清盛の弟・平経盛の末子。 笛の名手で、「青葉の笛」を愛用していたとされる。
17歳の折、一の谷の合戦に参加。
源氏の総大将・源九郎義経の奇襲により 海に逃れた平家軍に従おうとしたところ逃げ遅れ、 源氏の将・熊谷次郎直実と一騎討ちとなる。
組み伏せられた際、直実は敦盛が自らの子と 同年代であったことから逃そうと考えたが、 迫る味方に、泣く泣くこの若人を討った。
腰に挿した笛を見て、前夜の美しい笛の音色を思い出し、 それが敦盛だったと知るや、世の非情を嘆き、 後にこれが原因で直実は仏門に帰依していったという。
本年の山車では、勇ましい戦装束の敦盛の姿を飾る。
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