成田屋由縁の歌舞伎十八番の内「解脱」より。
平家の荒武者として有名な藤原景清は、 清水観音に幾度となく守られてきたが、断食して死んだといわれる。
時は鎌倉時代初期。ある釣鐘供養の場に、景清の怨霊が現れ、 源氏の驕りを戒め、平家の供養を訴える。
そして、本願が成就したとき、それまで鳴らなかった釣鐘が 鳴り出したという物語。
本年の山車では、釣鐘をせり上げで見せる工夫がなされていた。 |
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紀州道成寺に伝わる安珍・清姫の伝説を歌舞伎に舞踊化。
舞台は桜が満開の道成寺。再興した鐘の供養が始まろうとしている。
そこに清姫の亡霊が白拍子となって現れ、舞を見せているうちに 鐘に飛び込み蛇体となって現れるが、押戻しによって屈服させられる。
この見返しは、花笠踊りの場面を再現したものである。
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