昭和44年 馬町 一番組 奉納演題
平成19年2月24日掲載 HN chiroさんより頂きました。
江戸時代初期に伊達藩に起った御家騒動を題材にした
歌舞伎「伽羅先代萩」の四段目・床下の場面より。
物語は、室町時代。
足利頼兼(伊達綱宗がモデル)が隠居し、次期当主は幼い
鶴千代となる。この鶴千代は、足利家の奥に乳母・政岡と
その実子である千松と共に暮らしていた。
ところが、この鶴千代を暗殺し、自らが政権の要職に付こうと企む
仁木弾正一味は、鶴千代の毒殺を図るがこれを失敗し、
暗殺の連判状は乳母・政岡の手に渡る。
そこで、妖術を使い鼠に化けた弾正は、暗殺の連判状を奪い返すが、
床下で宿直をしていた忠臣・松前鉄之助(荒獅子男之助)に見つかり、
鉄扇で打ち据えられ、正体を現してしまうのである。
本年の山車では、岩手国民体育大会の開催を記念し、
松前鉄之助が踏みしめる鼠(実は仁木弾正)の下に横断幕を設置し、
せり上げにてこの横断幕を見せるギミックがあった。
横断幕には、「みんなのびゆく 国体 岩手」という文字が確認できる。
chiro様ご本人からのご説明がございますので、
ご紹介させて頂きます。
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これは、大ネズミをふみつけた鉄之助なのですが、
大ネズミ+鉄之助もろとも、1メートルばかりせりあがるものでした。
せりあがると、隠れていた横断幕が顔をみせます。 たしか、岩手国体の宣伝幕でした。
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