原題は「楪根元曾我」といわれる、 市川家由縁の歌舞伎十八番の一つ。
正月、曾我五郎時致は父の仇である工藤祐経の顔を 思い浮かべながら身の丈ほどもある矢尻を研いでいる。
そこに、大薩摩主膳太夫が年始の挨拶に来て、 お年玉にと、宝船の絵を置いて帰る。
五郎時致は、砥石を枕にし、その下に宝船の絵を敷いて寝る。 すると、夢に出てきたのは兄の十郎祐成。 祐経の館に捕らえられているのだ。 五郎時致は驚き、飛び起きると、大太刀を取り身支度をする。
本年の演題では、矢尻を手にし、 今にも飛び出さんと逸る五郎時致の姿を飾る。
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歌舞伎十八番の一つで、原題は「若緑勢曾我」。
いわゆる曾我物の一つで、 舞台設定は本年の三番組の風流「寿曾我対面」とほぼ同じ。
外郎賣りの特徴的な口上が、見所の一つである。 (俳優の活舌の訓練にも使用されているらしい)
本年のさ組ではこの外郎賣りを、艶な女外郎賣りとして飾っている。 |
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